輸入車コンパクトカーの中でも上位人気を占めるMINIは、2001年よりBMW開発に変更され初代BMW MINI として発売されています。
2001年発売の第一世代MINI(R50・R53)から2007年にモデルチェンジされた第2世代MINI(R56)そして2014年より現在の第3世代MINI(F56・F55)と進化してきました。
コンパクトなボディながらキビキビした走りと重厚感のあるボディや個性的なインテリアなど、国産車とは一味違う魅力があるMINI(第2世代)の魅力をご紹介します。
エクステリア
【クラシックなフォルムの曲線が美しい】
「丸っこいカワイイボディ」そんな印象のMINIですが、車高が低い分いかにもどっしりした安定感がありますね、加えてなめらかな曲線(特にボンネット辺り)がスポーティーな印象も与えるので、とにかく美しいの一言!
また、MINIのオーナーの多くは外観のカスタマイズをするのもMINIの大きな特徴です。
我が家の愛車はボンネットとリアにルーフと同色のレーシングストライプを入れています。ストライプ一つ入れることで印象がガラッと変わるので、好みのカスタマイズを行えるのと、派手な装飾がすんなり馴染んでしまうのもMINIの良いところです。車を所有する楽しみを感じることのできるそんな感覚が他では味わえないオーナーの喜びに繋がっているのではないでしょうか?
【グラマラスなリアビューとローアングルが似合うMINI】
樹脂製の黒いフェンダーもMINIの代名詞!ついつい目が行くのでアルミホイールもこだわりのデザインをチョイスするのがGOODです。17インチのワイドなアルミホイールも良いですが、敢て16インチのパークレーン純正ホイールをチョイスしました。ルームミラーはグレーのユニオンジャック。
車体が低いので、コンビニなどで前進駐車する場合はスポイラーをこすることがあります。また交差点では他の車と比べて頭一つ分低くなりますので信号が見にくいかも? とはいえやはりこのポジションがMINIの良さなんですけどね。
インテリア
【圧倒的存在感!センターに配置された大口径のスピードメーター】
MINIのシートに座ってあっと驚くのがインパネ中央のバカでかいスピードメーター。「こんなメーター見たことない!」と誰もがビックリする存在感です。
これこそMINIが唯一無二の個性を誇るコンセプトの一つ。
多くの国産車では味わうことのできない不思議な感覚がMINIのオーナーを虜にする大きな理由ですね。
大胆なデザインだけでなく、スイッチひとつにもこだわりを感じる造りに仕上がっています。ついつい触れてみたくなるそんなワクワク感を味わえるコクピットですが、座り心地も秀逸!シートのホールド感も良く、特に称賛したいドア側のアームレストはコンパクトな室内で全く圧迫感がなく窮屈さを感じない秀逸の形状に仕上がっています。
乗り心地
【MINI伝統のゴーカートフィーリング】
MINIの乗り心地には特徴があります。
良く言われるゴーカートフィーリングは、車高が低い為視点が低いのでスピードをより感じるのとMINI独特のハンドリングにあります。
ステアリングの遊びが少なくすこしハンドルを切るとクイックな挙動を感じる為で、MINIはよく曲がると言われる所以です。
低速の市街地走行では、ハンドルを取られる感覚がありサスペンションも硬いのでゴツゴツした乗り心地和否めない所ですが、スピードが上がると途端に嘘のような安定した走りに変化します。高速では抜群の安定性があり、国産コンパクトカーでよくある高速でのフワフワ感は全く感じず、むしろ大型セダンで走っているような安心のドライビングを可能にしてくれます。
市街地では、国産コンパクトカーに軍配が上がりそうですが、この辺りは好みが分かれそうですね。
純正ナビの使い勝手
【残念ながらR56の純正ナビは無さそうです】
2014年までのR56MINIには純正ナビはありません。(一部海外仕様ではあるかもしれません。)第3世代のMINIにはR56のスピードメーターの場所にナビゲーションシステムが搭載され2018年からはタッチ式のナビゲーションに変更されているようです。
純正オーディオの音質
【MINIの純性オーディオ事情】
MINIの標準オーディオにはCDプレイヤーとドア部分にツイーターとウーファーのツインスピーカー及び後部のスピーカーが標準装備されています。
オプションで高性能スピーカーに変更できるようですが、現在R56のオーディオ音質はまずまずのレベル。
オーディオコントロールはセンターのスピードメーター下部に配置されており、音質のも自由に設定できる仕様となっています。
MINIの良いところ
【重厚感のある重たいドア】
番外編ですが、MINI良いところの中でも侮れないのがドアの造り!同クラスの国産コンパクトカーに比べ車重がやたら重いのがMINI。
ボディシェルに加え安全性の観点から強度の高いものを使用しているためだと言われています。
何故なら日本に比べ高速での走行が多い海外では強度の基準が高いのが理由の一つのようです。特にドイツ車では重要な要素となっているので重たくなります。
MINIにおいても3ドアモデル(R56しかり)は更にドアも大きくなる為当然重量も増えていますよね。
そんなMINIのドアを閉じる時の「音」と「感触」がたまらなく好きなオーナーも多く、ドアを閉めたときの「ガチャッ」と言う重厚な音に至福の心地良さを感じる方は少なからずいらっしゃると思いますね。
薄い造りの国産コンパクトカーの「バンッ」という音に比べると心地良く聞こえますね。
【MINI(R56)中古車相場】
MINIのR56クーパー・ONE・クーパーS(2007年~2014年)の中古車市場はかなり多くの車両が取引されており年式や走行距離にもよりますが中古車の市場価格は、30万円~140万円と幅があります。
年式の古いものではかなりのお買い得車がありますが後期型で程度の良い中古車は100万円を超える車両も多いようです。クーパーSになると1.5倍くらいの価格で取引されていますので、好みや予算で幅広く検討できそうですね。
MINIR56のエンジンはBMW製で信頼度も高く、タイミングベルトもチェーン式なので走行距離が多少多くなってもまだまだ現役で使えそうです。
ただし経年劣化による修理は必要になると思いますので、注意が必要です。
特にバッテリー・セルモーター・オイル漏れ辺りは覚悟したほうが良いかもしれません。
まとめ
数多い輸入車の中でも男女を問わず人気の高いMINI。
コンパクトカーでありながら、重厚で高級なプレミアム要素が豊富なうえ、カジュアルでお洒落なところが人気の秘密です。
価格も比較的低く特に中古市場では国産のコンパクトカー並みの価格で、購入できることなどから益々需要が高まっています。
ひと昔前では輸入車は敬遠するオーナーも多くいたようですが、今後さらにカーライフの選択肢として輸入車を、その中でもカジュアルでプレミアムなMINIの人気は増えていくと思いますね。