「街でずいぶん個性的なクルマを見かけたけど、あれって軽自動車だったの?」――。そんなふうにちょっと軽自動車を振り返って見たことはありませんか? たとえば、スズキ・ジムニー、スズキ・ハスラー、ダイハツ・キャスト、ダイハツ・ムーブキャンパス、スズキ・アルトラパンなどなどです。こういう小さなクルマに乗っている人って、男性でも女性でも、とてもおしゃれな感じがします。日ごろ大きなクルマを運転している人も、たまには気分を変えて2台目や3台目、あるいはカーシェアリングで軽自動車を楽しんでみてはいかがでしょうか。このページでは、クルマ好きも振り返るような小粋な軽自動車たちをご紹介いたします。たくさんある軽自動車をいくつかに整理してまとめておりますので、最後まで読んでいただければ、軽自動車全体のなかから、あなたの1台を見つけられるようになると思います。それではいってみましょう――!
ちょうどいい大きさの4台(全高1600以上1700mm未満)
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まずは軽自動車のド真ん中を見ていこう
軽自動車は、全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2m以下のクルマたちです。
排気量は660 cc以下と定められています。
この厳しい縛りがあるので、だいたい、どの軽自動車も似たかたちになっていきます。
ところが最近、そんななかで、個性的なクルマたちが次々に登場しています。
凄いことだと思います。
これから順番に、それらのクルマを見ていきましょう。
まずは、全高がいちばん平均的な1600mm以上1700mm未満の軽自動車です。
「1600〜1700mmで平均的なの?」とびっくりされた方もいるかもしれません。
実は、ほかのクルマと同じように、軽自動車も巨大化を続けています。
全長と全幅は限界まできているので、上へ伸びています。
その結果、1600〜1700mmでも平均的な大きさになってきているのです。
軽トールワゴンとか、軽ハイトワゴンなどと呼ばれています。
この平均的な軽自動車たちを見て、あなたはどんな印象を受けるでしょうか……。
もし「もっと背の高いミニバンみたいなのがいい」ということであれば、後述する1700mm以上の軽自動車たちのなかから選ぶといいでしょう。
逆に「もっと小さいクルマがいい」のなら、最後にご紹介する1600mm未満の軽自動車たちから選んでみてください。
そうやって選んでいくのが、いちばん効率的だと思います。
「もうちょっと普通の軽自動車がいい」のなら、サイズごとのご紹介の最後のところで、そうした軽自動車を概説していますのでご参照ください。
それでは、平均的なサイズ感の軽自動車たちのご紹介ですーー。
スズキ・ハスラー(2020年1月発売モデル:136.5~174.6万円)
スズキ・ハスラーは、2014年に登場して「軽クロスオーバー(SUV)」というジャンルを確立させた名車です。スズキの軽自動車のなかでは、ワゴンR、スペーシアに次ぐ基幹車種になっています。平均的なサイズ感の軽自動車の代表格と言えます。
そんなハスラーが2020年1月、初めてフルモデルチェンジを果たして生まれ変わりました。
2代目ハスラーは、先代のコンセプトを踏襲しながらも、デザイン、パッケージング、安全性、走行性などのあらゆる点を進化させ、さらに力強い「軽SUV」となっています。
外観は、先代に比べて、かなり力強い印象があります。これは、いま流行の角ばった基本骨格を採用し、丸目ヘッドライトなどの先代から引き継いだデザインも、ぐっとクッキリ見せているからです。
全長3395mm、全幅1475mm、全高1680mmで、サイズそのものは、先代から全高が15mm高くなっただけ。けれども、最近出てきた個性派のライバルたちが霞んで見えるほど、オーラがすごいです。
ホイールベースが先代より35mm長くなり、リアシートには広々感が生まれました。
マイルドハイブリッドシステムを全車標準装備したのも2代目ハスラーの大きな特徴です。ストレスのない、スムーズな走りが楽しめます。パワートレインは、ガソリン自然吸気エンジンと、ガソリンターボエンジンの2種類。それぞれ2WDと4WDが選べます。
先代のハスラーは安全性能面で古さを感じさせましたが、2代目はもちろん、この面でもトップランナーに躍り出ました。
夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートを搭載。後退時のブレーキサポートも備わりました。ターボモデルには、スズキの軽初となる「アダプティブクルーズコントロール(ACC) 全車速追従機能付」も加わっています。
こうして大人気のハスラーが、最新鋭のクルマとしてバージョンアップしました。
ハスラーは、若者から高齢車まで、どんな世代の人にも似あうおしゃれな軽です。このクルマは、平均的なサイズ感の軽自動車のなかで最もおすすめの1台だと断言できるでしょう。
▼ データ1(廉価グレードのハイブリッドG=本体価格1,365,100円)
現行型:2020年1月~
ボディタイプ:軽自動車
ドア数:5
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1680mm
ホイールベース:2460mm
室内長:2215mm
最小回転半径:4.6m
車両重量:810kg
排気量:657cc
最高出力:49ps(36kW)/6500rpm
最大トルク:5.9kg・m(58N・m)/5000rpm
ミッション:CVT(無段変速車)
駆動方式:FF
定員:4人
燃費(JC08モード):30.4km/リットル
ボディカラー:11色
▼ データ2(最上級グレードのハイブリッドXターボ=本体価格1,746,800円)
※ 太字は廉価グレードと異なる箇所です。
現行型:2020年1月~
ボディタイプ:軽自動車
ドア数:5
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1680mm
ホイールベース:2460mm
室内長:2215mm
最小回転半径:4.6m
車両重量:880kg
排気量:658cc
最高出力:64ps(47kW)/6000rpm
最大トルク:10kg・m(98N・m)/3000rpm
ミッション:CVT(無段変速車)
駆動方式:フルタイム4WD
定員:4人
燃費(JC08モード):ー
ボディカラー:11色
ダイハツ・キャスト(2019年10月発売モデル=124.8万~180.4万円)
打倒ハスラーへ3種類のキャスト
スズキ・ハスラー打倒に向けて、ダイハツが送り出したのが、このダイハツ・キャストです。
ハスラーがスズキの基幹車種であるワゴンRをベースにしているのと同様に、キャストも、ダイハツの基幹車種であるムーブをベースにしてつくられています。
キャストとハスラーの違いは、どこにあるのでしょうか。
第1に、キャストは、外観や内装パーツが異なる3種類のタイプを用意しています。
異なる3種類から選べるのがキャストのいちばんの特徴です。
上の3番目の写真で、真ん中のクルマは、上品なデザインの「スタイル」です。
そして右端のクルマは、ハスラーと同じくSUV風に仕立てられている「アクティバ」です。
アクティバは、タイヤの大径化やスプリングの変更によって、車高がスタイルより30mm高くなっています。
さらに左端のクルマは、走りのイメージを強調した「スポーツ」です。
サスペンションが硬めに仕上げられています。
パドルシフト付きMOMO製ステアリングや、16インチのハイグリップタイヤなども装備されています。
キャストは、3種類とも、ハスラーよりも丸みのあるデザインがほどこされています。
どちらがいいかは、好みによりますね。
走りもハスラーとほぼ互角
搭載するエンジンは、水冷直列3気筒DOHC12バルブ(最高出力52馬力、最大トルク60Nm)、水冷直列3気筒DOHC12バルブインタークーラーターボ(最高出力64馬力、最大トルク92Nm)の2種類です。
自然吸気エンジン搭載車も、ターボ車も、ハスラーとほとんど互角の走りをします。
こうなると、ハスラーかキャストか、悩みは尽きなくなりますね。
燃費(JC08モード)は、前者の自然吸気エンジン車が最高30km/リットル、後者のターボ車が最高27km/リットルという高い数字を叩きだしています。
▼ データ(「スタイル」の廉価グレードX=本体価格1,248,500円)
現行型:2015年9月~
ボディタイプ:軽自動車
ドア数:5
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1600mm
ホイールベース:2455mm
室内長:2005mm
最小回転半径:4.7m
車両重量:840kg
排気量:658cc
最高出力: 52ps(38kW)/6800rpm
最大トルク:6.1kg・m(60N・m)/5200rpm
ミッション:CVT(無段変速車)
駆動方式:FF
定員:4人
燃費(JC08モード):30.0km/リットル
ボディカラー:15色
ホンダ・N-ONE(2019年10月発売モデル=122.3~180.5万円)
どこか温かみのあるデザイン
ホンダの軽自動車Nシリーズのひとつです。
後述するベストセラー車「N-BOX」よりも車高を低く抑えています。
外観は、往年の名車「ホンダN360」のデザインに寄せており、このため、どこか温かみのあるレトロな雰囲気があります。
四輪でがっしり大地を踏みしめているデザインには安定感がありますね。
ハスラーやキャストよりも、もう少し落ち着いたデザインのクルマがよければ、N-ONEはひとつの候補だと思います。
エンジンは、最高出力64馬力の0.66リットル直列3気筒DOHCターボと、58馬力の直列3気筒DOHCの2種類。
ミッションは全車CVTで、ターボ車にはシフトチェンジが容易なパドルシフトが装備されています。
燃費(JC08モード)は、ターボ車が23.0〜25.8km/リットル、直列3気筒DOHC搭載車が25.8〜28.4km/リットルです。
機械式駐車場におさまるタイプも
N-ONEには、かなり多様なグレードが用意されています。
そのなかで特筆すべきは、機械式駐車場にきちんと収まるように、車高を1610mmから1545mmに下げた「ローダウン」モデルがあることです。
これは普段、機械式駐車場を使っている人にはありがたいことです。
あまり車高のあるクルマが嫌いな人にとっても、うれしいことですね。
軽自動車がどんどんトールサイズになって、機械式駐車場に入らないくなっている昨今、こういうローダウンモデルを用意することは、ほかのメーカーにも、ぜひ真剣に検討してもらいたいものです。
N-ONEのグレードには、このほか、スポーティーな「RS」もあります。
▼ データ(廉価グレードのスタンダード=本体価格1,223,200円)
現行型:2012年11月~
ボディタイプ:軽自動車
ドア数:5
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1610mm(1545mmタイプもあり)
ホイールベース:2520mm
室内長:2020mm
最小回転半径:4.5m
車両重量:830kg
排気量:658cc
最高出力:58ps(43kW)/7300rpm
最大トルク:6.6kg・m(65N・m)/4700rpm
ミッション:CVT(無段変速車)
駆動方式:FF
定員:4人
燃費(JC08モード):28.4km/リットル
ボディカラー:9色
ダイハツ・ムーヴキャンバス(2019年10月発売モデル=127.6万~171.0万円)
欧州車を思わせるおしゃれな外観
初めて街でダイハツ・ムーブキャンパスを見たとき、筆者は、フォルクスワーゲンの往年の名車「タイプ2」(通称ワーゲンバス)が通ったのかと思い、びっくりしました。
ヨーロッパには、シンプルでおしゃれなワゴンがいろいろあります。
ゴージャスになろうと肩ひじを張ったりせず、簡素な美しさで人々に愛されています。
このダイハツのムーブキャンパスにも、そんな小粋な雰囲気があります。
このクルマは、マルシェ(市場)でパンや野菜を買って詰めこんだりするのが似合いそうです。
日本の軽自動車といえば、これまでは、型にはまったような厳つい顔をしたクルマが多かったように思います。
ムーブキャンパスのベースになった「ムーブ」もその範疇に入ります。
けれども、その気になれば欧州車にも似たデザインのクルマを生み出してしまうところに、いまの日本の自動車メーカーの底力を感じます。
この車高で初の両側スライドドア
ムーブキャンパスは、両サイドの後席側がスライドドアになっています。
全高1700mm以上の軽自動車ではスライドドアは珍しくありませんが、1600mm台の平均的な軽自動車では初めてです。
これがまたおしゃれです。
こういうスライドドアがあると、クルマをどんなふうに使おうかと考えるのが楽しくなります。
リアシートには、引き出し式の収納スペース「置きラクボックス」も付いています。
ダイハツでは、このクルマのメインユーザーを女性に設定していますが、男性や夫婦が乗っても素敵だと思います。
ムーブキャンパスのエンジンは、0.66リットル直列3気筒自然吸気(52馬力)の1種類だけです。
トランスミッションは全車CVTです。
ターボ車がないので、中山間地域などに暮らしている人には、ちょっとパワー不足かもしれません。
このクルマは、市街地などでおっとり走るのがいちばん似合いそうです。
スライドドアが付いた背の高い軽自動車としては、後述するホンダ・N-BOXが圧倒的な人気を得ています。
けれども、もしそこまで広大な空間が必要なければ、ムーブキャンパスを楽しく使う!というのも、良い選択肢だと思います。
▼ データ(廉価グレードのLSAIII=本体価格1,276,000円)
現行型:2016年9月~
ボディタイプ:軽自動車
ドア数:5
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1655mm
ホイールベース:2455mm
室内長:2115mm
最小回転半径:4.4m
車両重量:910kg
排気量:658cc
最高出力:52ps(38kW)/6800rpm
最大トルク:6.1kg・m(60N・m)/5200rpm
ミッション:CVT(無段変速車)
駆動方式:FF
定員:4人
燃費(JC08モード):28.6km/リットル
ボディカラー:8色
このサイズの軽自動車はいま…
1990年代以降、軽乗用車の中心に
軽自動車は、時代とともに背が高くなってきました。
1993年にスズキが発売したワゴンR(初代の車高=1640~1695mm)は、背を高くすることで室内空間を広げた画期的なモデルでした。
以来、車高が1600mm台のライバル車が次々に登場しました。
このクラスのクルマは、「軽トールワゴン」「軽ハイトワゴン」などと呼ばれます。
現在、車高1600mm台の基幹となる軽乗用車には、下記のようなクルマがあります。
これらの基幹車種が競い合い、そこから個性的なクルマが派生していくことで、日本の軽自動車はさらに磨かれていくことでしょう。
日産 デイズ(2019年10月発売モデル=129.6~181.1万円)
2019年3月にフルモデルチェンジを果たしました。
日産が主導して、三菱自動車とともに、運転支援機能「プロパイロット」などの先進技術を相当につぎ込んできました。
走りの質感が普通車と変わらなくなった――。
新型の日産デイズや、同じ工場で造られる三菱eKに乗った人たちからそんな声が聞かれます。
スズキ・ワゴンR(2019年10月発売モデル=109.8~154.4万円)
このクラスの元祖です。
現行型は2017年にデビューしました。
軽自動車の老舗・スズキの屋台骨を支える基幹車種だけあって、発進加速やハンドリングから、後席・荷室の使い勝手にいたるまで、とことん磨きこまれています。
ダイハツ・ムーブ(2018年8月発売モデル=111.2~175.0万円)
スズキのワゴンRに対抗して登場しました。
現行型は2014年12年にデビューしています。
車高が1700mmを超えるダイハツ・タントとともに、ダイハツの看板車種となっています。
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ユーティリティの高い3台(全高1700mm以上)
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ライフスタイルがカッコいい!
いま、軽自動車でいちばんホットなのが、この車高1700mm以上のクルマです。
このクラスのクルマも、車高1600mm以上の「軽トールワゴン」「軽ハイトワゴン」の部類に入りますが、区別して「軽スーパーハイトワゴン」などと呼ばれることもあります。
車高1700mm以上のクルマたちの魅力は、何といってもその広大な室内です。
この室内でいちど快適な時間を味わってしまったら、あなたはスーパーハイトワゴンのとりこになりかもしれません。
スーパーハイトワゴンの場合、デザインが個性的でカッコいい!というよりも、使いこなしている人のライフスタイルがカッコいい!という評価が中心になってきます。
具体的に見て行きましょう――。
ホンダ・N-BOX(2019年10月発売モデル=141.1万~201.6万円)
驚くほど広い室内
N-BOXは、日本の月間新車販売台数ランキングで、並み居る普通車をおさえて何度も1位を獲得しているベストセラー車です。
その魅力は、驚くほど広い室内にあります。
それを使いこなせるように用意されたスライドシートなどの充実装備も光ります。
私はカーシェアリングでたまにN-BOXを利用するのですが、駐車場スポット(ステーション)に行くと、まずホンダ・フィットなどの周りの普通車よりもN-BOXの見た目がデカいことに驚かされます。
そして室内の後部座席に座ると、黒塗りの社用車よりも広々としていることに圧倒されます。
筆者は、たまにN-BOXをカフェの代わりに使うのですが、この広々とした空間は、どんなコーヒーショップよりもぜいたくな個室カフェになってくれます。
ちなみに、N-BOXの室内をトヨタの最高級車センチュリーと比べてしまうと、こんな具合です。
※ 太字は勝ったほうです。
N-BOXの室内
室内長:2240mm
室内幅:1350mm
室内高:1400mm
センチュリーの室内
室内長:2165mm
室内幅:1605mm
室内高:1185mm
室内幅だけは、さすがにセンチュリーに負けますが、足元の広さや頭上の広々感では、N-BOXが圧勝しています。
N-BOXには、この室内の広さを生かす工夫が随所にほどこされています。
たとえば、通常のベンチシートの代わりに、スライドシートを選ぶことができます。
そうすると、たとえば、助手席に座っている人がちょっと後方へスライドさせて、後席の人たちと自然に会話することができるようになります。
もちろん運転手とも自然に話せますので、車内の会話がはずみます。
後席を倒せば、自転車を2台積むこともできます。
夫婦でサイクリングに出かけるなど、おしゃれな暮らしがカンタンにできるようになります。
このように、楽しいライフスタイルを実現させてくれるカッコいいクルマとして、N-BOXはお薦めです。
ホンダの技術で磨かれた走り
2017年に登場した2代目N-BOXは、人気の高かった1代目の内外装デザインを踏襲する一方、ボディ剛性を高める技術革新によって軽量化し、自然吸気エンジン搭載車では900kgを切る車両重量を実現しています。
そしてホンダのエンジン技術「VTEC」を軽乗用車で初めて搭載しています。
エンジンは、直列3気筒自然吸気(58馬力)と、ターボエンジン(64馬力)の2種類。
ターボエンジンには、パワー発生時の過給圧を調整してリスポンスを高める「電動ウェイストゲート」も採用されています。
ホンダは間違いなく本気になって、N-BOXの走りを磨いています。
さらに「ホンダセンシング」と呼ばれる安全運転支援システムを全車に標準装備しています。
こういう軽自動車を所有して、暮らしの幅を広げられたら素敵ですね。
▼ データ1(廉価グレードに先進安全装備を付けたGホンダセンシング=本体価格1,411,300円)
現行型:2017年9月~
ボディタイプ:軽自動車
ドア数:5
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1790mm
ホイールベース:2520mm
室内長:2240mm
最小回転半径:4.5m
車両重量:890kg
排気量:658cc
最高出力:58ps(43kW)/7300rpm
最大トルク:6.6kg・m(65N・m)/4800rpm
ミッション:CVT(無段変速車)
駆動方式:FF
定員:4人
燃費(JC08モード):27.0km/リットル
ボディカラー:11色
▼ データ2(最上級グレードのG・スロープLターボホンダセンシング=本体価格2,016,600円)
※ 太字は上記の廉価グレードと異なる箇所です。
ドア数:5
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1815mm
ホイールベース:2520mm
室内長:2060mm
最小回転半径:4.7m
車両重量:1030kg
排気量:658cc
最高出力: 64ps(47kW)/6000rpm
最大トルク:10.6kg・m(104N・m)/2600rpm
ミッション:CVT(無段変速車)
駆動方式:フルタイム4WD
定員:4人
燃費(JC08モード):23.4km/リットル
ボディカラー:15色
スズキ・スペーシア ギア(2019年10月発売モデル=164.4万~184.6万円)
ハスラーのような遊び心と広大な室内
スズキのなかで、ホンダのN-BOXに対抗するのが、スペーシアです。
このスペーシアから派生するかたちで2018年12年にデビューしたのが、スペーシアにSUV的な味つけをした「スペーシア ギア」です。
上の4枚の写真から雰囲気が伝わってくると思うのですが、スペーシア ギアは遊び心満点です。
どことなく、兄弟車のハスラーと似ています。
ハスラーと同じように遊び心のある丸目ライトで、ボディには直線的なデザインを効果的にあしらい、精悍さをうまく演出しています。
そして室内は、N-BOX並みの広さというわけです。
先ほどと同じように比べてみましょう。
※ 太字は勝ったほうです!
スペーシア ギアの室内
室内長:2155mm
室内幅:1345mm
室内高:1410mm
N-BOXの室内
室内長:2240mm
室内幅:1350mm
室内高:1400mm
もしハスラーが広大な室内を持ったら……。
そうなれば、もう家族や友人たちとアウトドアを楽しみにいくしかありません。
N-BOXに匹敵する広大な室内なら、車中泊も楽々です。
実際にアウトドアに繰り出すかどうかは別として、このクルマに乗ればそんなことができるという夢を見られます。
スペーシア ギアは、楽しい暮らしを実現するカッコいいクルマとして、ブランディングに成功していると思います。
こういうクルマを女性が乗りこなすのも、おしゃれだなと感じます。
スペーシアと同じ走行性能
スペーシア ギアは、スペーシアをベースにしているので、走行性能はしっかりしています。
エンジンは、0.66リットル DOHCの「ハイブリッドXZ」(52馬力)、0.66リットル DOHCターボの「ハイブリッドXZターボ」(64馬力)の2種類で、トランスミッションはCVT(無段変速車)です。
発進時にモーターだけで走行できるマイルドハイブリッド機能を全車に搭載しています。
FFと4WDがあります。
ただ、最低地上高も通常のスペーシアと同じです。
このため、ジムニーやハスラーのような悪路走破性を期待することはできません。
▼ データ(標準グレードのハイブリッドXZ=本体価格1,644,500円)
現行型:2018年12月~
ボディタイプ:軽自動車
ドア数:5
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1800mm
ホイールベース:2460mm
室内長:2155mm
最小回転半径:4.4m
車両重量:880kg
排気量:658cc
最高出力:52ps(38kW)/6500rpm
最大トルク: 6.1kg・m(60N・m)/4000rpm
ミッション:CVT(無段変速車)
駆動方式:FF
定員:4人
燃費(JC08モード):28.2km/リットル
ボディカラー:ツートン含め8色
スズキ・ジムニー(2019年10月発売モデル=148.5万~187.5万円)
20年ぶりモデルチェンジで大人気
もしあなたがスペーシア ギアに満足できず、さらにハスラーなどのSUV型の軽自動車でも物足りない!ということであれば、あとは、スズキ・ジムニーしかありません。
ジムニーは、軽クロスカントリーの代表的なクルマです。
その悪路走破能力は、大きなオフロード車をしのぐともいわれます。
このジムニーは、2018年7月、20年ぶりにモデルチェンジを果たしました。
「ラダーフレーム」と呼ばれる頑強な構造を進化させ、フロントシートフレームなどの強化によって乗り心地も改善させました。
エンジンも、高出力・高トルクの0.66リットル 直列3気筒DOHC(64馬力)に一新。
スズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」も搭載しました。
一方、エクステリアは、丸目のフロントランプなど、先代のイメージを継承しながらも、現代風の角ばったデザインに変わりました。
独自性が高くて、とにかくカッコいいこのクルマはたいへんな人気で、現在は完全に生産が追いつかない状態です。
ハスラーとは明らかな違いも
「ジムニーって、いいかも……」。
こう思う人は多いと思うのですが、所有するなら、ジムニーは本格派のクロカンなのだということを忘れないようにしましょう。
ジムニーは、オフロードを走破するために生まれてきたクルマです。
だから、普通の道を、普通のクルマと同じように走ろうとすれば、ハスラーやスペーシア ギアよりも明らかに乗り心地は悪いです。
道路での走行性能は劣ります。
悪路も道路もこなせるように、高度なバランスをとったクルマですが、道路を走るために生まれてきたハスラーなどとは異なります。
その点を理解していれば、乗り心地の悪さも、坂道や高速道路でのだるさも、「あばたもエクボ」に見えてくることでしょう。
そして長く付き合っていくのが、ジムニーを最高に楽しむコツかもしれません。
ジムニーは全高が1700mmを超すという点では、ほかのノッポな軽自動車と同じですが、それは室内高が高いためです。
室内長は1770mmに過ぎず、室内はそれほど広くありません。
この点でも、本当にユニークな軽自動車だと思います。
▼ データ(廉価グレードXGのマニュアル車=本体価格1,485,000円)
現行型:2018年7月~
ボディタイプ:軽自動車
ドア数:5
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1725mm
ホイールベース:2250mm
室内長:1770mm
室内高=1200mm
最小回転半径:4.8m
車両重量:1030kg
排気量:658cc
最高出力: 64ps(47kW)/6000rpm
最大トルク:9.8kg・m(96N・m)/3500rpm
ミッション:5MT
駆動方式: パートタイム4WD
定員:4人
燃費(JC08モード):ー
ボディカラー:4色
このサイズの軽自動車はいま…
軽自動車に「ミニバン」ブーム
全高1700mmを超える軽自動車が支持されている背景には、ミニバンに乗って育った世代が、軽自動車を利用するにしても、ミニバンのように広々としたクルマを求めているという事実もあるようです。
そして、いちど広大な室内を知ってしまった人たちは、このノッポな軽自動車たちの誘惑に逆らえないようですね。
もしあなたがディーラーで試乗したら、同じように魅了されてしまうかもしれません。
ただ、本当にそれだけの広さが必要なのか、もしかしたら平均的な高さのクルマのほうが向いているのではないか、よく吟味してから買うようにしましょう。
全高がとても高い軽自動車には、一般論でいえば、重心が高すぎて安定しにくいというデメリットも考えられます。
だからカーシェアリングなどでじっくり試乗して、あなたに合っているかどうか確認してから購入することをお薦めします。
このクラスで、メーカー各社の基幹車種となっているのは、ホンダのN-BOXのほかに、下記のクルマたちです。
スズキ・スペーシア(2019年10月発売モデル=129.8~161.9万円)
前述のとおり、スペーシア ギアのベースとなったクルマです。
2017年12月にフルモデルチェンジして、N-BOXに匹敵する広い室内となりました。
スペーシアの特徴は、前述のとおり、マイルドハイブリッドが採用されていることです。
発進時にモーターが動くので、ガソリンがすこし節約できます。
スペーシアには、スペーシア ギアのほかに、スペーシア カスタムがあります。
こちらは堂々とした「どや顔」です。
ダイハツ・タント(2019年10月発売モデル=124.3~190.8万円)
ダイハツのタントは、2013年にデビューしてから現在も堅実に売れ続けています。
最大の魅力は、「ミラクルオープンドア」と呼ばれる左側の前席・後席ドアにあります。
前席ドアと後席ドアの間に柱がなくて、さらに前席ドアが前方向へ開くようになっているので、前席・後席ともにドアを開けば、開口幅は149cmにもなります。
エクステリアは、モダンなN-BOXやスペーシアに比べてちょっと古い印象がぬぐえません。
タントもカスタムバージョンがありますが、こちらも押し出しの強い「どや顔」です。
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走りが快適な3台!(全高1600mm未満)
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低重心だからキビキビと楽しめる!
ここからは、元祖・軽自動車ともいえる背の低いクルマのご紹介となります。
最近のトールサイズ人気によって、ローサイズのクルマたちはだいぶ目立たなくなりました。
それでもカッコいい!おしゃれな車種はあります。
いずれも低重心を生かして、小気味よくキビキビと走ってくれます。
こういうクルマもいいなあと感じます。
スズキ・アルトラパン(2019年10月発売モデル=112.7万~154.2万円)
おしゃれな女性向け でも男性が乗ってもカッコイイ
スズキのアルトラパンは、おしゃれな女性をターゲットにして2002年に発売されました。
のちのハスラーやスペーシア ギアなどに続く、個性派モデルの先駆けです。
開発コンセプトは「ゆるさ」だったそうです。
外観はお弁当箱のイメージで丸みのある箱型デザインになっています。
自分の部屋にいるようなくつろぎを感じてもらえるように、室内はどこか懐かしいレトロモダン調に統一されました。
「ラパン」はフランス語でうさぎを意味します。
その名前のとおり、車内の各所にかわいらしいうさぎのロゴなどがあしらわれています。
けれども、ただかわいいだけではありません。
2015年に登場した3代目ラパンでは、開発段階から女性社員が参画して、「女性はかわいいものは好きだけど、子どもっぽいものは好きじゃない」という意見を反映したモデルになりました。
結果、ナチュラルでシンプルなクルマとして磨きこまれています。
このシンプルなクルマは、女性だけでなく、男性にも似合うと思います。
アルト譲りのキビキビとした走り
アルトラパンは、スズキの基幹車種であるアルトをベースにしてつくられています。
だから、外観のゆるさとは対照的に、走りはすごぶる真面目にできています。
日本の個性派のクルマたちは、内外装で遊び心を演出する一方で、走りの基本がしっかり守られているからすごいですよね。
エンジンは、0.66リットル直列3気筒DOHC(52馬力)。
廉価グレードの「G」を除いて、上級グレードには、減速時のエネルギーをためてガソリン消費を抑える「エネチャージ」機能がついています。
さらに、停まる前から時速13km以下になれば自動的にエンジンを停止して無駄なガソリン消費を抑える「新アイドリングストップシステム」が搭載しています。
これによって上級グレードのFF車は、燃費(JC08モード)が35.6km/リットルというエコカーになっています。
「背の低い軽自動車」といっても、ラパンはそれほど室内が狭いわけではありません。
ラパンの室内は、室内長2020mm、室内幅1295mm、室内高1240mmという大きさです。
これは、マツダ・デミオ(室内長1805mm、室内幅1445mm、室内高1210mm)よりもすこし広くて、日産ノート(室内長2065mm、室内幅1390mm、室内高1255mm)よりは狭いレベルです。
前席には女性の声を反映していろんな収納スペースがありますし、後席を倒せば、ベビーカーを楽々収納できるスペースが生まれます。
走りも広さもちょうどいいクルマのような気がします。
どんな駐車場にも入りますので、サンダル代わりにして、近所をちょこちょこ走るのに向いています。
もし筆者が軽自動車のなかから1台だけ選ぶとすれば、コンパクトなクルマが好きなので、このアルトラパンか、既述のホンダ・N-ONEローダウンモデルあたりが有力候補だと思っています。
▼ データ(廉価グレードG=本体価格1,127,500円)
現行型:2015年6月~
ボディタイプ:軽自動車
ドア数:5
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1525mm
ホイールベース:2460mm
室内長:2020mm
最小回転半径:4.4m
車両重量:650kg
排気量:658cc
最高出力: 52ps(38kW)/6500rpm
最大トルク:6.4kg・m(63N・m)/4000rpm
ミッション:5AT
駆動方式:FF
定員:4人
燃費(JC08モード):29.6km/リットル
ボディカラー:8色
アルトワークス(2019年10月発売モデル=153.7万~168.6万円)
超軽量のホットハッチ
アルトラパンが基幹車種のアルトを女性向けに振ったのに対して、このアルトワークスは思いきり、クルマ好きの男性向けに振ったモデルです。
何度か乗ったことがありますが、軽ホットハッチとして驚くほど元気で楽しいクルマです。
アルトワークスの特徴は、何といっても、クルマの軽さにあります。
FFの5速オートマ車なら690kg、5速マニュアル車なら670kgしかありません。
新開発の直列3気筒インタークーラー付きターボエンジン(最高出力64ps(47kW)/6000rpm、最大トルク10.2kg・m(100N・m)/3000rpm)をブンブン回すと、この軽量ボディが実にキビキビと動きます。
軽量ながらボディ剛性の強化をはかったことで、以前よりもずっと運転しやすいクルマに進化しています。
軽自動車の場合、それほど速度が出ていなくても、普通車に比べて速度が出ているように感じられます。
だから、アルトワークスでは、法定速度の範囲内で普通車では望めないような楽しさを満喫できます。
羊の皮を着た狼
アルトワークスは、1980年代に軽自動車の馬力規制を引き起こすきっかけになったクルマです。
アルトワークスが最高出力64馬力で衝撃デビューしたことで軽自動車の馬力競争がマックスに達し、64馬力を上限にする暗黙のルールが敷かれました。
そんな過激な伝説があるものの、アルトワークスのボディは意外に普通です。
あとでご紹介するホンダのS660に比べて、アルトワークスなら日常の買い物などに普段使いすることにそれほど違和感はないでしょう。
いわば「羊の皮を着た狼」みたいなところがあります。
普段は家族と「羊モード」で利用し、ときどき「狼モード」で軽快に楽しむ――。
そんな使い方ができるのもアルトワークスの魅力のひとつです。
このクルマは、若い世代よりも、中高年世代が2台目として購入することが多いようです。
その点を考えると、外観はもうすこしギラギラした雰囲気を抑え、シックにまとめたほうがよかったのではないかと思えます。
今後、アルトワークスがどんなふうに進化していくのか、とても楽しみです。
▼ データ(ベースグレードのオートマ車=本体価格 1,576,300円)
現行型:2015年12月~
ボディタイプ:軽自動車
ドア数:5
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1500mm
ホイールベース:2460mm
室内長:2040mm
最小回転半径:4.6m
車両重量: 690kg
排気量:658cc
最高出力:64ps(47kW)/6000rpm
最大トルク: 10.2kg・m(100N・m)/3000rpm
ミッション:5AT
駆動方式:FF
定員:4人
燃費(JC08モード):23.6km/リットル
ボディカラー:4色
ホンダ・S660(2019年10月発売モデル=201.7万~290.2万円)
ホンダの本気度が伝わってくるミッドシップカー
軽自動車のなかには、オープンカーも何台かあります。
現在販売されている新車としては、このホンダ・S660と、ダイハツ・コペンがあります。
どちらもスタイリッシュで愉快なクルマですが、ここではホンダのS660をご紹介したいと思います。
ホンダ・S660をお薦めしたいのは、このクルマがF1などのレースカーと同じ本格的なミッドシップカーだからです。
エンジンを運転席のすぐ後ろに積むことで、理想的な前後の重量配分を実現しています。
ホンダの本気度が伝わってくる軽量スポーツカーです。
運転席まわりの内装もレースカーらしくシンプルでカッコいいです。
9000回転まで表示されているメーターがホンダらしくて乗り手の気持ちを高めてくれます。
エンジンは、0.66リットル 直列3気筒横置きのDOHCターボです。
トランスミッションには、軽自動車として初となる6速マニュアルと、スポーツモードを備えた7速CVT(無段変速)が用意されています。
オープンカーの楽しさを教えてくれる1台
軽自動車には前述のとおり、馬力の自主規制がありますので、S660の最高出力も、アルトワークスと同じく64馬力です。
S660よりもアルトワークスのほうが車両重量がはるかに軽いですから、もし単純な一直線の道路で競争したら、S660よりもアルトワークスのほうが速いでしょう。
けれども、アルトワークスが羊の皮を着て、日常を引きずっているのに対して、S660は誰が見ても非日常的なクルマです。
オープンカーの場合、まわりの目線もビンビン感じるでしょうから、最初は乗るのにちょっと勇気がいるかもしれませんが、いちど乗れば、その非日常的な楽しさにしびれることでしょう。
風を切る開放感はオープンカーでないと味わえないものです。
国産のオープンカーとしては、マツダのロードスターなどの大きなものもありますが、ホンダのS660はサイズが小さいですから最も軽快です。
オープンカーの醍醐味を教えてくれる1台だといえます。
ホンダが首都圏で関西圏で始めているレンタカー・カーシェアリングサービス「EveryGo(エブリ・ゴー)」を利用すれば、割安で上級グレードを試すことができます。
まずは実際に乗ってみて、軽自動車の楽しい世界を感じてみてください。
▼ データ(廉価グレードのB=本体価格2,017,400円)
現行型:2015年4月~
ボディタイプ:軽自動車
ドア数:5
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1180mm
ホイールベース:2285mm
室内長:895mm
最小回転半径:4.8m
車両重量: 850kg
排気量:658cc
最高出力:64ps(47kW)/6000rpm
最大トルク:10.6kg・m(104N・m)/2600rpm
ミッション:CVT(無段変速車)
駆動方式:ミッドシップ
定員:2人
燃費(JC08モード):24.2km/リットル
ボディカラー:3色
このサイズの軽自動車はいま…
オーソドックスな軽の世界
現在、全高1600mm未満のサイズで各メーカーの基幹車種となっているのは、次の2つです。
もしあなたが「背の低い軽自動車がいい」と感じていて、さらに、アルトラパンなどの個性派よりもオーソドックスなクルマを求めているなら、これらを調べてみるといいでしょう。
これらの2車種は、どちらもいちばんオーソドックスな軽自動車です。
価格も手ごろなので、気に入れば、とてもラッキーなカーラーフを満喫できるでしょう。
スズキ・アルト(2019年10月発売モデル=73.7~129.0万円)
アルトは、着座位置の低いシンプルデザインのクルマです。
1993年に兄弟車のワゴンRが発売されると、ユーザーの関心はそちらに向かうようになりました。
けれども、アルトは価格がリーズナブルで燃費もいいです。
このため、現在でも、個人用にも法人用にも幅広く利用されています。
たまにカー用品店などで代車をお願いすると、このアルトを使わせてくれます。
アルトに乗っていると、結局、この「素」の軽自動車がいちばん飽きのこない、完成されたクルマなのではないかとも思わされます。
ダイハツ・ミライース(2019年10月発売モデル=85.8~137.2万円)
ダイハツでスズキ・アルトに対抗するのが、ミライースです。
もともとは、ベストセラー車であるミラから派生したモデルで、コスト削減と燃費効率の向上を徹底的にはかった廉価版という位置づけでした。
けれども、ミラのシリーズのなかでミライースがいちばん主力となり、その一方でミラが2018年に販売終了になりました。
そこで現在では、ミライースがスズキ・アルトの対抗馬としてダイハツ勢を引っ張っています。
2017年5月に発売された現行型には、女性向けによりソフトな乗り心地に仕上げた姉妹車・ミラトコットもあります。
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最後まで読んでくださってありがとうございました。