コンパクトカーレビュー

小回りがよく利く日産マーチ(NISSAN MARCH)をチューンナップする方法

2020年9月3日

この記事では、日産の代表的なレジェンドカーであるマーチをご紹介させていただきます。マーチはコンパクトカーに分類され、2010年に発売された現行モデルはK13の型式です。日本仕様はタイで生産された逆輸入車となります。また、日産はフランスのルノーと提携しているため、マーチもエクステリアやインテリアの随所に欧州車の雰囲気が漂っています。しかも需要の多いアジア圏でまとめて生産する方法のため、数あるコンパクトカーの中でもコストが安く、気軽に乗れるエントリーカーといえます。

初代マーチは世界戦略車の先駆け

欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞

けれども、1999年にトヨタがデザイン、動力性能、環境性能、安全性能などすべての面で高水準なコンパクトカーとして売り出したヴィッツの登場で状況が一変しました。

日本と欧州のカー・オブ・ザ・イヤーをダブル受賞したヴィッツから、ファンカーゴやbB、istなど多くのモデルが派生し、コンパクトカー市場に数多くの車種が乱立する状況となっていったのは記憶に新しいところです

K13マーチのエクステリアで特徴的なのは、何といっても丸型のヘッドランプとアーチ型のサイドウィンドウです。先代のK12型を継承するフレンドリーデザインとなっています。

私はよくドライブでこのクルマを乗り回すのですが、駐車場スポットに停めておくと、マーチが外車と勘違いされたのか、フィアット500が隣に駐車してあったようなことがありました。なるほど、フランス車とイタリア車で丸型のボディデザインが似通っているようで、ついつい新しい何かを発見して嬉しくなったものです。

【マーチの大きさ】

全長:3780mm 

全幅:1665mm

全高:1515mm

車両重量:940kg

 

ヴィッツの現行モデルは、既に生産終了しており、2020年2月発売の4代目からヤリスと車種名が変わりました。

【ヴィッツの大きさ】

引用 : https://www.goo-net.com/ipn/car/TOYOTA/VITZ.html

全長:3885mm

全幅:1695mm

全長:1500mm

車両重量:970kg

【フィアット500の大きさ】

引用 : https://motor-fan.jp/article/amp/10010645

全長:3550mm

全幅:1630mm

全長:1520mm

車両重量:980kg

 

マーチのインテリアはルノー車っぽい?

シンプルで丸いダッシュボード

内装はシンプルそのもので、安っぽいとそう感じる人もいるようです。イグニションキーの鍵穴の位置が微妙に低くて差し込み角度も純国産車と違うので、未だにあれあれとキーがうまく入らなくて迷うことがあります。これもルノーの影響かなと思います。

ダッシュボードやインパネ回りは、ソリッド感のあるブラック基調のシンプルな作りで、インテリアに余りモノを置きたくない人向けです。丸みを帯びたデザインなのでモノを置けるようなスペースが限られているとも言えます。ドリンクホルダーがフロントに二ヶ所、コンソールの後ろに一ヶ所あります。フロントの二ヶ所は、エアコンが前に出っ張っているので、ペットボトルやロング缶はやや取り出しにくいです。

乗り心地についてですが、サスペンションが固めのセッティングであるため、ロードノイズを拾いやすく、細かな段差でもガタンゴトンと運転席まで響く仕様となっており、好みが別れます。オリジナルタイヤは外国メーカー製であり、マーチはタイからの逆輸入車なので、品質は良いとは言えません。

私の場合、日産は横浜に本社があるため、国産トップメーカーのヨコハマタイヤに履き替えることと致しました。グリーンエコなECOSを選んだところ、走行が安定して小回りがかなり利くようになり、ロードノイズも軽減しました。

マーチのカーグッズでドライブの楽しさ倍増

新しいカーオーディオシステムの提案

タイヤを履き替えてロードノイズを軽減できたとしたら、カーグッズを充実させたいですよね?室内環境を改善できたらカーサウンドをチューンナップしましょう。

純正でナビゲーション付きのマーチの場合、ボリュームを40レベル位に上げることで、ようやくカーラジオの音声がはっきり聴こえるレベルとなります。そのため、スピーカーだけでも余裕があれば交換しておきたいところです。

フロントスピーカー交換

①ドアミラー内装を外す

②ドア内装パネルの取っ手部分の六角ネジを外す

③スイッチパネルを外し、カプラーとスイッチパネル裏のボルトを外す

④ドア内装パネル全体を外す

以上の手順でマーチ純正のフロントスピーカーが現れます。詳しいフロントスピーカーの取り付け方は、次のブログ記事が参考になりますので読んでみてください。

K13マーチ フロントドアスピーカー交換

ただし、カースピーカー交換はオートバックスなどのカー用品店に依頼したとしても工賃だけでも数千円かかるのが普通で、よほど器用でなければ自分で交換するのはとても大変でしょう。

そこで、エアコンの下にあるドリンクホルダースペースを活用したスマートスピーカーの設置をおすすめします。私の場合、スマートフォンのアプリでAppleMusicのストリーミング配信サービスを利用し、BluetoothでJBLのFLiP4と接続してカーステレオ替わりに使用しています。

引用 : https://prtimes.jp/main/html/rd/amp/p/000000085.000012767.html

ドリンクホルダーの直径をはかり、FLiP4がちょうど収まるスペースであったため、重宝しています。自宅にWi-Fi環境があればAppleMusicはサブスクでダウンロードし放題のため、外出環境でもスマートフォンのデータ容量を消費しませんのでおすすめです。

運転席から手が届く便利な収納グッズ

マーチのシートは防水加工された肌触りの良いクロスシートです。また、収納スペースはグローブボックス以外では、助手席のインストアッパーボックスやドリンクホルダーにもできるドアポケットがありますが、運転席から手が届く範囲ではフロントのドリンクホルダーの他はサイドブレーキの隣にCDやスマートフォンを収納できるサイドポケットぐらいです。

コンビニなどで買い物してちょっとモノを置きたいときに置けるスペースが少ないことに気づきます。助手席のシートに置くことが多いのですが、紙などはシートの滑りが良すぎて、走行時には座面から後方のシート隙間に滑り落ちてしまいます。助手席シートは膝から尻にかけての傾斜がデザインとしてあり、座面調節できません。しかも滑り易くてカーマットに転がりながらすぐ落ちてしまいモノを置くには不都合です。

そこで収納のためのカーグッズとしては、レザーダストボックスを助手席に置いていまして、こちらも大事にしております。

スマホやコンビニで買い物に使う折り畳み式のエコバッグなどまとめて一ヶ所に保管しておけて、サッと取り出せます。ペットボトル2本程度が入る大きさでもレザーのため伸縮性があって、しかもレザーはクロスシートの上なら摩擦で固定され、傾斜もあるためほぼ動くことはないです。

紐などで固定はしていないので後部座席にすぐ移動させることもできます。シートのブラックに合ったレザーの黒は置いても目立たなくインテリアとしても合うためおすすめの一品となります。

 

マーチの車検で気になる整備費用

車検時に整備すると長く乗るほど楽しくなるかも

マーチの車検についてご紹介したいと思います。ここでは、基本料金や車検時にかかる税金を除き、整備しておきたいポイントを列挙します。ビッグモーターで車検時にかかった作業内容や技術料金となります。他の整備工場での見積り時に料金の差異が生じることもありますのでご承知おきください。

 

ヘッドライト調整 3300円(税込)

マーチのヘッドライトはロービームで少し下向きの照射となっているため、年式によっては車検基準を満たさないとされることがあります。そのためハイビーム並みの角度に調整が必要となり、夜間走行の際その効力を発揮します。

 

ヘッドライトクリーニング 4400円(税込)

基本的にどの車でもヘッドライトクリーニングは必要となってきます。洗車でボディはピカピカでもライトが黄ばんでいるとどうしても残念なエクステリアとなります。洗車時のワックス掛けやポリマー加工の際にヘッドライト表面に付着する油脂や、通常の走行でも排気ガスを車前面に被ることが原因です。経年劣化による黄ばみが目立ち始めたら光度不足となるため車検時にクリーニングしておきましょう。

 

車検時特別コース料金 35800円(税込)

※エンジンオイル交換無料

オイルエレメント

ブレーキオイル

LLC添加剤

シャーシブラック塗装

ECU診断

キーレス電池

アライメント測定・調整

10000円近い割引のパック料金設定で、これだけ車検時にやっておけば当分は安心といえるお得なコース料金です。シャーシの塗装はボディでなく車の底面を錆び防止のためブラック塗装するというものです。アライメント調整は、サスペンションが固いこともあるのか強く勧められますのでパック料金の中で整備を依頼するとお得になります。

 

マフラー塗装 2200円(税込)

シャーシのブラック塗装と合わせてマフラーも錆びを防止するため塗装しておくといいです。パック料金からは外れ、別料金となります。シルバー塗装となりエクステリアの観点から映えますので、長く乗っていたら錆び防止の面でも追加しておくといいです。

まとめ

いかがでしたか?

5代目となる新型マーチは欧州規格のマイクラが有力でその前にマイナーチェンジが実施されるとの情報がネット上にありますが、現在のところはっきりとした方向性はないようです。現行モデルを最大限に楽しみ、普段使いからチューンナップすることで満足の走りを実現できたり、収納スペースの効率化やカーオーディオに一工夫こらすこともできます。最上位グレードの新車以外は中古車の最多価格帯で100万円を下回りますので、他のコンパクトカーでは満足いかなかったドライバーでもやり方次第でオーナーのみ感じ取れる隠れた名車となるかもしれませんね。

  • この記事を書いた人
COMPACT CAR .net 編集部

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